【釣行記】22.04.03権現堂川 サクラ舞い散る春のトップウォーターゲーム【バス釣り奇行(17)行幸湖】
冬バスをトップで狙うつもりが、気が付けば桜の季節になってしまった。
けれども、冬だろうが春だろうが魚はそこにいる。
今は余計なことは考えず、ただルアーを放ってみたかった。
現地には9時に到着。
2か月ぶりの権現堂は満水状態であった。
本当は…
中段平場が水没した頃に、釣ってみたかった。
すでに権現堂には冬の名残りさえ微塵もなく、時折湖面にふわりと花びらが舞いおりる。
よく履いていた防寒靴も、ヒートベストも必要ない。もう厳寒の季節じゃない。
サクラ舞うなか、服装が変わっても、気持ちは簡単には変えられるものじゃない。それでも少しづつ、そして確実に季節は移り変わっていく。
行幸給排水機場付近から始める。
曇天ではあったけれど、菜の花がまぶしかった。
まずはこれからいく。
「自作ペンシル・マッコウ改」である。
前回、泳ぎ下手を露呈したマッコウに手を加えてみた。
リア付近にオモリを仕込んだのである。
するとどうだろう。
ただ真っ直ぐに突き進むだけだったマッコウが、まるで人が変わったように首を振るようになっていた。
これは釣れる動き。期待は高まるばかりだ。
権現堂沿いの遊歩道は桜並木となっていて、花見がてら散策を楽しむ観光客が多く見られた。
マッコウにバスは飛び付いてはこなかった。
けれども、不満はない。
春を全身で感じられるこの場所で、想いおもいにルアーを操れる。今はそれだけで十分だ。
冬にトップで釣ろうと、何度か攻めた権現堂吐出し。
水かさが増し、本流と繋がったために閉塞水域ではなくなっていた。
結局、冬の間に答えを出すことはできなかったけれど、回答期限などない。
気が向いた時にはいつでもここへやってきて、ただルアーを投げ入れていればいいだけだ。
噴水エリアの階段護岸。
ほとんどの階段は水没し、上部2段を残すのみ。
護岸沿いにプラグを踊らせるが、思いのほか観光客が多く、(すぐ脇を花見客がゾロゾロと歩いてたりする)バスは沈黙したままだった。
初冬、幾度となくワカサギ釣りをしたポイント。
産卵を意識したバスがもしかしたら寄っているかもしれない。
再び、アレを取り出した。
「ザラII 改」である。
こいつには、冬バスのトップ狙いで何度となく登板してもらった。
シャンプーハットのようなカラーを取り付けたそれは、移動距離が少なくネチネチと演出することができる。
産卵を控えたバスを苛立てるように、執拗に操作してみた。
しかし、そんなナーバスな魚はどこにもいなかった。
最後に機場の左岸側を狙ってみた。
雰囲気は上々、水深1mくらいまでのラインにプラグを踊らせる。
気のせいだろうか?
冬の頃よりも、ルアーの動きが良いような気がする。
まるで水飴のように絡みついたそれは、とても躍動感に満ちていた。
花びらを散りばめたような水面に、絡みもだえるようにプラグを操る。
淡いピンク色の飛沫をあげて。
サクラ舞い散る春の権現堂で、夢中になって彼らを操り続けた。
ほんの少しだけれど、気分が移り変わっていくのを感じた。
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