エッセイ
あれはまだ20代前半の頃。前職に就いて数年経ったある日のこと。 係長は言った。 「○○君。嘆なけよ。いいか、嘆くんだかんね?」*1 僕は係長が何を言っているのか、よく分からなかった。 悲しくもないのに泣けと言われても。 あれから20数年。 最近になっ…
勝つ必要はない。 ただ負けなければいいだけだ。 負けさえしなければ、いつかきっと勝てるだろう。
「HRの時間を利用して小説を読むことになった。いったい何がいいだろう?」 中学生になったばかりの息子が言った。しかしそんなことを聞かれても、小説など小学生の頃に「巌窟王」だの「十五少年漂流記」を読んだことがあるだけである。(それも児童向けの、…
不安に駆られたとき。 心配で落ち着かないとき。 そんな時にできる最善の方法は 今、自分ができる事、やるべきことに全力を尽くすことである。 不安に心を奪われ、今できることを疎かにすべきではない。
どうして自分ばかり、こんな目にあうのだろう。 なぜこうなってしまったのだろう。 そう悲観したくなるかもしれない。 しかしよく考えて欲しい。 悲観したところで、状況は何も変わらないということを。 悲観しても好転することはないということを。 むしろ…
権現堂川でのバス釣り。釣行記を「第3者目線」で書くとどうなるか? 簡単に釣れそうな極小ワームで挑んだ彼は、バスを釣ることができたのだろうか?
「あぅあぅあぅ.....」 深夜の12時過ぎ。それは思いがけず襲い掛かってきた。何もなくてホッとした。そんなふうに思ってしまったことに今さらながら悔やんだ。体中が熱い。それなのにどういうわけか寒いのだ。全身に湧き起こった異変に、ただ布団の中でガク…
「ふたつの歯科医」 建物も設備も古いが通い慣れた歯科医と、何もかも新しく最新設備の整った開業間もない歯科医、あなたならどちらに診てもらうだろうか。 連休初日。突然、右奥歯に痛みを覚える。いや正確には突然ではなく前兆はあった。食事中、詰め物が…
小学生の頃、喧嘩したままの親友を今でも想う。ローラースケートやリモコン戦車でよく遊んだあの頃。自分にとっての親友とは? 話したい事が沢山ある。ヤークトパンサーが好きだったYへ届くことを願い、ここに綴る。