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【乙4】アラフィフおやじが危険物取扱者乙4を取得する為に何をしたのか?【資格取得】

タイトル危険物乙4

資格を取ろうと思う時、人それぞれ何らかの理由があることだろう。

しかしどんな理由も試験そのものには何の意味も成し得ない。ただ幾つもの問題に回答し、規定点以上をマークするだけである。そう、如何なバックグラウンドがあろうとも...

 

爆薬の実験失敗(いらすとや)

さて「危険物」というと何を連想するだろうか?

火薬とか爆弾とか、もしかしたらナイフとか、そんな物を連想するんじゃなかろうか。筆者もそんなモノを「危険物」にイメージしていた。

※消防法に定める「危険物」に火薬やナイフは含まれません。

この記事は、たかがこの程度でしかない筆者が、危険物取扱者乙種4類の資格取得を成し遂げるために何をしたのか。その軌跡を今一度振り返りしたためたものである。

 

 

危険物取扱者とは?

危険物取扱者免状(いらすとや)

危険物取扱者とは、消防法に規定される危険物の取扱いに必要な国家資格、およびその資格を有する者をいう。業務独占資格であるために求める企業も多い。

危険物取扱者は甲、乙、丙に区分され、乙種には扱える危険物の種別に応じて1類から6類までに分類されている。とりわけ「乙種第4類」の需要が多く人気も高い。また、乙種および丙種は受験資格が不要なため、誰でも受けることができる。

乙4の出題内容と試験時間は

危険物に関する法令 :15問

物理および化学   :10問

性質と火災予防・消火:10問

 の計35問。試験時間は120分。

難易度や合格率は?

3科目ごとに60%以上を満たすと合格となる。つまりは法令と物理化学をそれぞれ100%の正答率であったとしても、性質消火が5問不正解だったとすると(すなわち総合正答率86%)不合格となってしまう。

これは中々に厳しい。万遍なく知識を習得する必要があるというわけだ。

令和元年度における乙4の受験者数は221,867に対して合格者数85,669、合格率38.6%と公表されている。物理・化学の基礎を学んでいれば簡単な向きもあるかもしれないが... どうだろうか。

資格取得に向けてどんなことをしたのか?

まずは筆者の学歴について述べておく。

最終学歴は高専で、一応理系ではある。しかし専攻は土木系であったため、化学の知識は中学レベル、物理も苦手で頭の中身はスカスカ。就職後に危険物に関わるようなものも一切なしときた。

つまり、試験内容について分かっていないのと等しいレベル。こんなんで大丈夫なの?

参考書選び

まずは参考書選びから始めた。

単純に「危険物取扱者 乙4 おすすめ参考書」で検索し、その中でパッと見、良さげと思ったのがこれ。

 

図解入りで分かり易い。「出る所だけを押さえれば合格ラインは突破できる」みたいな売り文句に惹かれるし、何より「ベストセラー1位」の表記に心が揺れる。

結局、脇目もくれずに、これに決定。

この「図解入り」と「分かりやすい」というキーワードが、ほぼ無知状態の自分に向いていると感じたのが選択した最大の理由。

なんせ独学だからね。ビッシリ詳細に説明書かれても、頭に入らなきゃ意味ないぞ、と。

試験に向けた基本計画

まずはネットで標準的な勉強時間を調べてみた。

1時間/日で2か月程度、50~60時間程の勉強時間が必要だそう。

ナルホド。しかし若い頃ならいざ知らず、脳ミソカチコチのアラフィフおやじがこれを真に受けていいものなのか。それに他にも取りたい資格があるし自分には後がない。後ずさりなどしていられないのである。一発で合格を勝ち取るためには、しっかり時間を確保して勉強に取り組むべきと考えた。

まずは試験日。公式サイトから以下の日を選択。

試験日 令和3年2月13日(土)

逆算して参考書を注文、令和2年10月下旬に上記図書が届いた。すぐにでも開始すれば3か月以上確保できるなと考えながら。

 

試験に向けて実際にしたこと(勉強方法)

参考書が手元に届いて安心してしまった...。2週間も空けてしまったが、それでも試験3か月前までにはなんとか開始。

お勉強(いらすとや)

令和2年11月10日 参考書を読み始める(3か月前)

まずは参考書を読み進める。章末ごとに演習問題が掲載されていたので、これを解きながら。問題を解いてみることで、どれだけ頭に入ったのかある程度把握できた。

その際、自信がないところは、答えだけの確認のみに留めた。その都度復習すると時間が掛かると思ったからだ。

令和2年12月19日 参考書を読み終える(2か月前)

思ったより時間が掛かってしまった。じっくりイメージしながら読んだためだ。まぁ、読みながら時々眠ってしまったこともあっただけれど。

令和2年12月20日 各章末にある演習問題を書写開始

5肢択一問題のため、正解以外の他4肢も正しく書き換えながらノートに延々と書写した。また、この段階から、自信がなかった部分は本編に戻り復習することにした。全65問。

※当初は参考書の全編に渡って書写しようと考えていた。

参考書の付録「丸暗記ノート」のチェックを始める(スキマ時間を利用)

実際には紙媒体の丸暗記ノートは使わず、スマホアプリ版を用いた。内容は本編を再確認できるような虫食い演習問題みたいなアレ。

 スマホアプリ 
乙種4類 丸暗記ノート
乙種4類 丸暗記ノート
開発元:TOOLBOX
無料
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一覧表が必要と考え作成

暗記項目が多く、一覧表があった方が覚えやすいと思い以下3つの表を作成した。

  1. 危険物の種別(各種油類等)ごとの性質や指定数量の一覧表
  2. 危険物の品名ごとの性状をまとめた一覧表
  3. 製造所等の種類ごとの設置基準、設置する監督者等、保安距離など諸基準をまとめた一覧表

結果、作成そのものが暗記にもつながった

令和3年1月2日 各演習問題の書写が終了(1か月半前)
令和3年1月3日 参考書巻末の問題集「必須問題」を解く

1週間かけ、巻末の問題(全130問)を一通り解いてみた。自信がなかった問題は控えておき、更に1週間かけて復習する。

その上で、問題解く→復習→また解く、てな具合に100%できるまで繰り返した。

令和3年1月30日 参考書巻末の模擬テストを時間計測して解く(2週間前)

模擬テスト(35問×2種類)を時間を計りながら解き、科目ごとの正答率と、時間をどれくらい要すのかを確認。

結果、法令90%、物理化学80%、性質消火95%となった。また35問当り60分掛かった。

この後、間違ったところを復習して100%になるまで解いていった。

令和3年2月6日 参考書はほぼOK。後は軽く復習しようと考えたが...(1週間前)

ここまでで、参考書の内容をほぼ理解したと判断。あとはのんびりと緩~く復習しながら当日を迎えようとしていた... のだが、思うところがあり、ネット上の乙4問題集を解いてみることにした。すると。

「あれ?なにこれ。解らないぞ!?」

どうやら参考書の内容が「出るところだけ」のため全てを網羅しておらず、「出るところ」以外の問題が出てしまうと「!?」となるみたい。1週間前でこれには頭を抱えてしまった。

60%以上取ればいい、何とかなるさ。それに頻出問題は押さえてある。変わった問題さえ出なければ大丈夫...。

とはいうものの、出題傾向によってはヤバイかも。不安は募るばかり。念の為、参考書で押さえられていない、もしくは簡単な説明だけだったりした部分などを洗い出してみることにした。

 

  1. モル計算や原子量関係、元素のイオン化傾向など
  2. 水に溶ける4類危険物の種類が少なかった
  3. 水に「わずかに」溶ける4類危険物をあまり押さえていない
  4. 水に沈む4類危険物の種類が少なかった
  5. 法令で、製造所等に必要な諸基準の認識が浅い(絶対条件は覚えたが、限定条件は覚えていなかった等)

結構あったので、これらの内容をネット上のサイトや問題集で、慌てふためいて勉強したのであった...。

 

その時、駆け込みで参考にしたのが↓↓こちらのサイト。ありがたや。

暗記部分の語呂なんかも紹介されているので、1週間で頭に詰め込んどいた。

試験当日

試験開始。思った以上に迷う問題が続出。消去法でなんとか正解を導くも自信がないものもチラホラ。1時間も経ってないのに退出者が出始めて余計に焦る。それでも時間一杯まで使って答案の再チェックまで行った。悔いだけは残さないようにと。

こうして3ヶ月に及んだ受験生活は終わりを迎えたのだった。

直後の感想だが、標準時間以上に勉強したにもかかわらず「自信がない」と感じたことだ。不合格になるかもしれないと思ったほどだった。

試験中に気を付けたこと

ささやかながら気を付けた事が2点ほどあるので、以下に紹介する。

1点目。自信のない問題文には△マークを付け、後から再検討しやすくした。

2点目。問題文の注意すべき部分にアンダーラインを引いた。例えば、次のような問題の場合。

法令上、製造所等の所有者等に対し市町村長等から許可の取り消しを命ぜられる事由について、次のA~Eのうち正しいものの組み合わせはどれか

過去問に慣れてしまうと、これに限らず見覚えのある問題にかなり遭遇する。すると、見た瞬間に「あ、コレ、アレだ」と勝手に脳内に答えが湧いてきたりするのだが、問題文が「正しいもの」なのか「誤っているもの」なのかどっちを聞いているのかを考えずに回答してしまう。

ここはまず、次のようにアンダーラインを引いてから冷静になるべきだ。

法令上、製造所等の所有者等に対し市町村長等から許可の取り消しを命ぜられる事由について、次のA~Eのうち正しいものの組み合わせはどれか

このようにすることで、イージーミスを防ぐことができるのである。(こんなの誰でもやってるとは思うが)

結果発表

ドキドキしながら合格発表日を迎えたが、結論から言うと合格していた。

内訳は、法令86%(13/15)、物理化学90%(9/10)、性質消火90%(9/10)であった。

全ての科目で80%以上取れていたので、今回の参考書だけでも合格できたかもしれない。最後の1週間で覚えたことは少ししか出なかったからだ。

総合で88%の正答率を得られたものの、合格できるのか最後まで不安だった、というのが本音だ。

合格発表(いらすとや)

受験を終えて思ったこと

  • 過去問をひたすら解くべき、と感じた。いわゆる引っ掛け問題と言われるものも出題される。何の意味があってこんな出題をするのか理解に苦しむが、これに限らず合格の為には似た問題を何度も解いて慣れたほうが良い
  • 何が分かってないのかを把握しながら苦手部分を潰すようにしていくこと
  • 問題を冷静によく読むこと
  • 最後まで合格できるか不安だった。決して舐めてかからないほうが良い

今後の予定 

他の資格にもチャレンジしようと思っていたのだが、危険物取扱者の乙種の免状を取得すると、他類の受験時に「物理化学」と「法令」が免除されることが判明。せっかくなので1~3,5,6類も取得することを考えている。

 

【その後...】
令和3年9月。乙種4類のあとは... 今度は乙5と乙6、いきます。

 

そして令和3年11月7日試験日。乙5、乙6を複数受験。

まとめ

やるからには何事も確実にモノにしたいものである。ほとんどが暗記事項なので、とにかく繰り返して何でもいいから語呂にして頭に刻むこと。過去問をひたすら解くこと。試験が終わるまでは頭が重いだろうけれど、良い結果が得られれば報われるのだから。それまで、がんばりましょう。

 

最後までお読みくださり ありがとうございました。

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