「もしも時を巻き戻すことが1度だけできるとしたら、あなたはどの時代に戻りたいですか?」
こんにちは。ポンコツOJです。
ポンコツが釣りを始めたのは、もうかれこれ40年程前。小学生の頃でした。
当時の遊びと言ったら、近所の川で魚やザリガニをとったり、虫を捕まえたり... 自然相手の外遊びが主でした。
だから誰もが皆、釣りをすることは自然な成り行きだったのでしょう。
その頃に使っていた道具が、今でも手元にありました。
すり傷だらけの...
汚れた道具箱。
あの頃貼ったシールは剝がれかけてはいたけれど、その時のままでした。
埃を振り払って開けたその中には、少年時代の思い出が詰まっておりました。
今見るとチープ感はありますが、どれもこれも懐かしいもの達ばかりなんです...
- 駄菓子屋さんの釣りセット
- 学研の科学と学習の付録冊子で釣りと釣具に憧れた
- 懐かしのタックルケースとダン・安全ネコ
- 片テンビン
- ジェット天秤
- ハリス無針とがまかつ針
- コマウキと夜光ウキ
- 振出し竿4.5mグラス製
- ダイワのスプーン、ツイスト、ハーレー、ダンサー
- 40年の月日を越えて~
駄菓子屋さんの釣りセット
近所の駄菓子屋に売っていた、釣りセットのウキ。
これが釣具の初購入でした。1980年ころだと思います。
トウガラシウキはかなり大きなものですが、当時は迷わずこれを使ってました。
学研の科学と学習の付録冊子で釣りと釣具に憧れた
そのころ、自宅の納屋で とある冊子を見つけました。学研の「科学と学習」の付録で、そこには当時の小学生向けの趣味が一通り紹介されていました。
その中に釣りも掲載されていたのです。
釣りキチ三平を発端とする釣りブームが起こり、それは子供の間にも広がってましたから、釣りはポピュラーな趣味の一つだったと思われます。
当時、むさぼるように何度も何度も読み返したのを覚えています。自分にとって、この冊子と釣りキチ三平は2大バイブルだったのです。
その冊子に紹介されていた、スピニングリールのカッコ良さ、リールばかりでなく、ナス形オモリとか、片テンビン、ヨリモドシやワカンといった小物に至るまで憧れの対象でした。
魚を釣るための「専用の道具」というところに惹かれたのかもしれません。
懐かしのタックルケースとダン・安全ネコ
学研の冊子を見る度に、ちゃんとした道具が欲しくなって、地元のこじんまりとした釣具屋を見つけ、何度も足を運びました。
このタックルケース、仲間内では皆コレを使ってました。みんな黄緑色のこのケースを持ち歩いているんです。それくらい誰もが持っていました。よく今まで大事に取っておいたなって感じですね。
釣糸のダン、安全ネコのステッカーがとても懐かしいです。
今見てもいいですね、このネコ。。ほのぼのした気持ちになります。
片テンビン
当時購入した「片テンビン」
もうコレね... すごい憧れていたんですよ...。欲しくて欲しくて。
海なし県に住んでいたのに片テンビン。
コイツにナス形おもりを付けてのキスやハゼ釣りにすごく憧れました。
みんな、学研の冊子の影響なんです。きっと。
何でこんなものに憧れていたんだろう??
そう考えたとき、何だか少し寂しい気持ちになりました。
ジェット天秤
今でも販売されているかと思いますが、川で鯉とか鮒しか釣らないのに、持っていましたね。みんな持ってるんですよ。コレ。
黄緑色のタックルケース開けると、誰のケースにも入ってました。
小学生ながらにかっこいいと感じていたのでしょう。何といっても「ジェット」ですから。
一応、小学生でもキャストしやすい様に、重さは10号ですね。
子供ながらにも考えてたんですね。
ハリス無針とがまかつ針
ケースにはこんなのも入ってました。
流線形の針なんて、キス釣りでも考えていたのでしょうか。海なし県なのに。
しかもハリス無しの素の針ですから、当時の釣り好き感がパないです。
数を数えると、14本入りのところ、8本残っています。
6本をどうしたのか・・・全然覚えてないですね。使った記憶もないんです。
右側のがまかつ針。
小学生にはいつもこの針でした。50円で買いやすかったんですね。
当時は、がまかつの「がま」はガマガエルのがまかと思ってましたが、今になって良く見ると、パッケージに「ガマ」が描かれています。水生植物のガマだったんですね。
自分の中では、袖形バリの3号は標準でした。
コマウキと夜光ウキ
コマウキと夜光タイプの玉ウキも入ってました。
暗くなってからも釣り続けたいと思ったんでしょうね。
そのための夜光タイプでした。
そもそも当時の小学生は、夜光という物が好きだったと思うんです。暗がりで光るだけで喜んでいましたから。
コマウキは、釣りというよりコマとしてよく遊びました。
振出し竿4.5mグラス製
小学生~中学生ころよく使っていた振り出し竿。
長さは4.5mで、なんでもこれ一本で釣りました。
もちろんカーボンなどという高価なものではなく、グラス製です。
初めてこれを買ってもらった当時、「振り出し竿」の名の通り、振り出して使うものと思っていたんですね。
ある日、勢いよく振って伸ばしたところ、元に戻らなくなってしまい、泣きながら買ったお店に持ち込んだことは、今となってはいい思い出です。
ダイワのスプーン、ツイスト、ハーレー、ダンサー
最後に、小学4年生ぐらいの頃買ったルアー(スプーン)達。
画像:上から
- 「クルセイダー」オークラが買えず、似たカラーのこちらを購入
- 「ダンサー」3色セット
- 「ハーレー」アブのトビーに似ていますが、これはダイワ製。分厚い肉厚が好きでした
- 「ツイスト」ボディのくびれが何ともかっこよかった
プラグとかは高くてなかなか買えず、スプーンやスピナーをよく購入しておりました。
釣りキチ三平がバスを掲げているイラストがあって。。そのバスが口に咥えていたのがこの「ツイスト」だったんですよね。
出典:少年つりトップ(1981年10月号P87)
日本ホビー協会釣り講座広告より
40年の月日を越えて~
ー あれから40年。
時代は変わり、外で子供が遊ぶ姿はほとんど見かけなくなりました。
釣りも例外ではないようです。
子供達だけで水際で遊ぶのは危険なのでしょう。。
環境や生活様式の変化により、子供の外遊びは減少しています。
学校の宿題や塾、習い事等で遊んでる時間がないのかもしれません。
時代の流れとはいえ、寂しい気持ちもありますね。
自然の中で遊んだ子供の頃の思い出は、記憶の片隅にいつまでも残るものなのに...
そうだ、また行ってみよう。
あの頃の道具を使って、川や沼へ... と。
...
ふと思うところがあり、実家に帰省した折、小学生のころ通ったあの釣具店を訪れてみました。
実に35年以上ぶりとなりましたが、店主のおばちゃんは健在でした。
小学生の頃よくお店に来ていたことをお話しすると、傘寿すぎと見られる当時のおばちゃんはこう言いました。
「ひさしぶりだね。子供の頃よく来てくれていたこと、ちゃんと覚えていますよ」
... もしも1度だけ時を戻せることができたとしたら、それはこの一瞬のことを言うのかもしれない。そう思わずにはいられませんでした。
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