思い立ったらブログ書こう。

バス釣り、釣行記(権現堂川他)、資格取得、エッセイ、食、思い立ったこと。

【釣行記】21.08.31権現堂川 雨の権現堂にバスは水面を割るのか!?タイニーラッキー13の活躍や如何に【バス釣り奇行(7) 行幸湖】

ブログタイトル「権現堂川・バス釣り奇行7」

 

「有名プロがプロデュースしたニューモデル。それに手を伸ばす前に今一度、熟考してみる。手持ちの道具では本当に役不足なのか、ということを

 

こんにちは。ポンコツOJです。

 

令和3年8月30日

うだるような暑さも和らぎ、朝夕が涼しく感じる。確実に秋はそこまでやってきている。明日の予報は雨。気温も高すぎずちょうどよい。

なんやかんやで自粛していたから、しばらく竿を振っていない。
よし、明日の仕事上がり、狙いに行ってみよう。8月最後の日、権現堂川行幸湖・埼玉県)へ。

これまでの釣行記

バス釣りから権現堂桜堤まで熱烈紹介】

令和3年8月31日(火)権現堂川行幸湖・埼玉県幸手市

ポンコツがルアー釣りを始めたのは小学生の頃。少ない小遣いの中から一つ一つルアーを購入した。今でこそ把握できないほど所有しているけれど、BOXの奥底には眠ったままのルアーも数知れず。

 

”魚を釣るための道具” それがルアーというものではないのか?

バッグの中の1軍選手たち(権現堂にて)

普段のバッグの中身。常にベンチ入りしている彼らは往年の名選手ばかりだ。

 

近頃は様々なメーカーから数多のルアーが発売され、ちまたに溢れかえっている。これだけあると、釣れない原因はルアーにあるんじゃないかと思ってしまう。
しかし本当にそうだろうか。

特定のルアーだけで釣りをしてみる。するとおのずと見えてくる。このルアーはここでは使いづらいとか、この釣り方がしっくりくるだとか、短所や長所が分かってくる。こんな釣り方もあったのかと発見があるかもしれない。

 

そうだ、彼らにもう一度、日の目を見てもらおう。一度も魚に遭遇していないルアーで釣る。昔のルアーでも釣れることを証明したい。そう思った。

 

タックルボックスを見渡してみる。小中学生の頃に入手し、バスを釣ったことがないルアー達。思った以上にそれらは沢山存在していた。その中から数個を選別していく。

釣った事のないルアーに限定

ヘドン・タイニーラッキー13、リョービ・バスラブ、ダイワ・ツイスト&クルセイダー。

 

「!?」

 

これはバス釣りを始めたての人のボックス... なのか!?

いや、たとえ始めたばかりでも、もっと多くのルアーを揃えていることだろう。
それでもいい。あってもなくても、使う時は1つずつなのだから。


今日は予報どおり雨模様。魚の活性も上がっているだろう。

 

しかしベンチを温める事さえなかった彼らが、本当に活躍できるのだろうか。

権現堂川(行幸湖)

普段はチョロチョロの流れ込みも、今日は勢いがあり酸素を攪乱させている。
18時過ぎには暗くなってくる。あまり時間はない。

 

権現堂川のポイントを徹底解説】

 

17時15分、スタートフィッシング!

 

流れ込みとなればベイトフィッシュ。よし、まずはミノー... 

いや待て、ミノーは本日お留守番だった。

 

そうこうしていると、雨脚がさらに強くなってきた。雨具も着けずに頑張るアングラーの姿が見える。彼も知っているのだろう。こんな時こそが如何に好機なのかということを。

 

アチック スピナーベイト

ならばやはりコレでいく。

 

「Attic(アチック)スピナーベイト」である。

 

は? こんなのボックスに入ってなかったろう? と言われるかもしれない。

実は雨の予報を見て、もう一つ忍ばせておいたのだ。
雨粒が水面を叩く中、ポッパー(ダーター)では効果が薄い。残念だけど釣れないだろう。せめてスピナベの1本は用意しておきたい。もちろん予報が外れれば使うこともないだろうが...。

こっそり用意していたなんてズルくね?

これをいつ購入したのかは覚えていない。恐らく10年以上前だと思うが、これもまた一度も釣った事のないルアーでもある。

こいつにはスピナーベイトの特徴ともいえるラバースカートが装着されていない。

昔、どこかのショップオリジナルで「釣れるスピナーベイト」とかいう、極めてシンプルなスピナベがあった。それほどではないけれど、ナチュラライズなボディはスレたフィールドに効きそうな気がした。

 

流れ込み周辺を引きまくってみるが、意外にも小魚の気配はない。時折突き刺すような雨が降るなか、流れ込みから吐き出された水は権現堂に流れをもたらしていた。

狙いを変える。流れからやや離れた、浮草が岬状に突出している部分を、アチックが水面直下を泳ぐように丁寧に引いてみる。

ルアーが浮草の先端を通り過ぎようとしたその時、ギラっとして何かが襲い掛かるのが見えた。

 

権現堂川のバス41cm

アチックを餌と勘違いしたソイツは、41㎝のぷっくらとしたバスだった。開始10分後の出来事であった。

 

バスの活性はだいぶ良いようだ。雨で警戒心が薄れているのかもしれない。

 

しばらくすると、雨脚が遠のいてきた。

ヘドン・タイニーラッキー13

今度こそ... コイツだ。穏やかになっていく水面を見て出番がきたと思った。

 

タイニーラッキー13」である。

 

中学生の頃買った、アメリカ・ヘドン社のトップウォーター用プラグ。ヘドンを代表するルアーの一つでもある「ラッキー13」のミニマム版。

懐かしのルアー(小中学生の頃)

コイツはポップ音も出せるが、泡をまといながら「ゴボッ」と潜らせると面白いルアーだ。浮草のキワや護岸沿いにキャストし、舐めるように引いてくる。バスが居そうな所に投げ入れては場所移動を繰り返していった。

 

何投した時だろう。

ワンアクション後、護岸際でポーズしていたその時。突然タイニーラッキー13が視界から消えた。

 

権現堂川のバス32cm タイニーラッキー13にて。

飛びついてきたのは30cmちょいのバスだった。決して良型とは言えないけれど、かれこれ35年にしてようやく釣ることができた魚は、心なしかずっと大きく見えた。

 

その後もタイニーラッキー13を投げ続けたが、バスが飛びついてくることは二度となかった。
しかし夢中になってキャストを繰り返したこのひとときは、知らず知らずのうちに舞い戻っていた気がする。わずかな手持ちで釣りをしていたあの頃に。

こんな釣りもたまには悪くはない、そう思った。

 

雨夜の権現堂

ようやく日の目を見ることができたタイニーラッキー13。

もしも、中学生のポンコツがこれを見たらどう思っただろう。

手ばたきに喜ぶだろうか。それともまだ釣りを続けていたのかと、ため息まじりに呆れるのだろうか。もしかしたら、今まで一体何をしてきたんだと怒るかもしれない。

いや、違う。

中学生ノート(MyLURES)

小遣いをはたいてやっと買ったルアー達。これらでバスを手にしたいとずっと想い描いていた。いつも夢見てきた。
しかし当時は釣りに滅多に行けなかった。バス釣りがなかなかできなかった。そもそも近くに釣り場がなかったのである。だから数少ない釣行時には夢中で釣りをしたものだ。

そう、きっと羨ましがるに違いない。そしてこう言うだろう。

「こいつを買って良かった」と。

 

 

 

 

しかしこれは、まだほんの一部に過ぎなかった。

 

最後までお読みくださり ありがとうございました。

当ブログに興味など湧きましたら、ぜひ読者登録していただければ嬉しくて励みになります。よろしくお願いいたします。

 

【釣場】権現堂川(行幸湖)のバス釣りポイントを種別ごとに徹底解説! 特色を知ればきっと釣れる...はず。

公開日:2021-08-30
更新日:2022-01-10

タイトル権現堂川のバス釣りポイント

権現堂川行幸湖)は全面護岸され、周囲を1周できる遊歩道も整備されている非常に釣りがしやすいフィールドである。

このように護岸が続くような釣り場では、ちょっとした変化にも魚が付くことがあるので、見逃さないこと。また、魚が分散しがちで、多く居付くようなポイントに乏しい

つまり一か所で粘るのではなく、釣れなければ次々と移動する、いわゆる「ラン&ガン」の感覚で攻めるのが吉となる。


以下に権現堂川の代表的なポイントを紹介する。これらは湖内に点在しており、それぞれを移動しながらチェックしてみると良いだろう。 

 

バス釣りから権現堂桜堤まで熱烈紹介】

 

 

 

権現堂川をエリア分けする

権現堂川は南北に長いフィールド。ゆえに上流側と下流側で状況が異なることも。

そこで、湖に架かる3つの橋を境にして4つのエリアに分け、手前勝手ながら名称を付してみた。各々のエリア分け及び説明は以下の通り。


上流側より順に、

  1. ヤクルトエリア(YA):川妻給排水機場~霞橋までのエリア
    全エリア中、最も川幅が狭い箇所が存在し、最下段の護岸が急勾配となっているエリア。また夏季には最下段平場が露出する。比較的水深も浅い。
  2. キューピーエリア(QA):霞橋~太平橋までのエリア
    西側に工場が立地し、温排水が流れ込んでいる箇所があるエリア。
  3. 公園前エリアPA):太平橋~舟渡橋までのエリア
    最も延長があり、浮島が最も多いエリア。
  4. 噴水エリア(FA):舟渡橋~行幸給排水機場までのエリア
    ブイや桟橋が存在し、カヌーの漕艇がよく行われる。知る人ぞ知る、フラットボトムと思われがちな権現堂で、ディープエリアが存在するエリア。

QAってなんだよ
キューピーのスペルは「kewpie」だろ

権現堂川の代表的なポイントとは

  1. 流れ込み
  2. 橋脚(橋げた)
  3. 護岸
  4. 取水口
  5. 浮遊物
  6. その他

以下にそれぞれ説明する。

流れ込みのポイント

権現堂川には40箇所以上の流れ込みが存在する。

これらは流入河川によるものではなく、道路や公園等からの排水、工場敷地からの排水が多くを占めている。したがって、水量が日によって変化したり、場合によっては枯れていることもある。


沢山の流れ込みの中から、自分だけのとっておきを見つけるのも面白いかもしれない。

権現堂川ポイント(流れ込み)

流れ込みの水量

工場敷地や用排水路からの流れ込みなどは、平常時から水量が多い傾向がある

このような流れ込みに、エサとなる小魚が見られるようであれば好ポイントと言っていいかもしれない。場合によっては粘ってみるのもよいだろう。 


反対に道路排水などの流れ込みの場合、平常時は枯れていることが多い。

それでもバスが付いている可能性はあるが、流れ込みは他にも沢山ある。反応がないようならば、さっさと移動した方がよい。

権現堂川の流れ込み(雨天時)

この写真は雨天時の様子。普段よりかなり水量が多くなっている。
流れ込みの大きさ

幅が広く深さがある流れ込みほど、ストックする魚の量が多くなるだろう。

また、側溝のサイズというものは、流す水量の最大値を考慮して寸法を決めているのが普通(例外あり)。
よって、サイズの大きい流れ込みは、より多くの水が流れる可能性が高いことを意味する。

 なお、権現堂川で最も大きな流れ込みは幅が2.1m程あり、噴水エリアに存在する。

グレーチングについて

鉄製の網状の蓋のことをグレーチングと呼ぶ。

権現堂川 流れ込みのグレーチング

中段平場、もしくは最下段平場に設置してあるが、経年で無くなっている場合が多い。
(落下したものが湖底に沈んでいる可能性が高い)

グレーチングがある場合、秋から春にかけての満水時には根掛りに注意したい。

温排水の流れ込み

工場敷地からの流れ込みの中には、高水温の排水が流れ込んでいる場合がある。いわゆる「温排水」である。
これらの流れ込みでは、冬等に好条件となる可能性がある。

権現堂川の温排水



橋脚(橋げた)のポイント

権現堂川には3つの橋がある。上流から順に霞橋、太平橋、舟渡橋。
なお、霞橋には新幹線の橋が交差し、橋脚が複雑に絡んでいる。

機能上、橋前後の道路排水が接続されることが多く、流れ込みとなっていることが多い。

権現堂川 橋脚のポイント(霞橋)

夏季に露出する橋脚、露出しない橋脚

新幹線の橋は夏季に唯一露出する橋脚である。前後2脚あり、中段平場付近に立地しているため、満水時に狙いたいポイント。

その他の橋脚は、夏季最低水位になっても露出せず水中に存している。

橋梁と橋脚

ポイントとしては、橋脚周りはもちろん橋によるシェードがある。
また、橋梁建設時による湖底の凹凸や工事用仮設資材(ゴロタ、土のう等)が残置されていたり、橋上から誤って落下(投下?)したモノ(バイク、自転車etc)が沈んでいることがある。

これらをもし発見できた場合は秘密のポイントとなりうる。反面、根掛りが多くなることも予想される。

橋は間違いなく好ポイント。しかし...

橋周辺は、アクセスが良く誰が見てもポイント然としているため、多くのアングラーに狙われやすい。そのため、バスはスレていることが多い

橋を狙うときは、時間帯、釣り方等工夫が必要かもしれない。

護岸のポイント

権現堂川ポイント(護岸)
権現堂川ポイント(階段)

湖全域を覆っている護岸。
どこを狙ったらよいか分かりづらいかもしれない。権現堂川の護岸には大きく分けて平張護岸階段護岸の2種類があり、さらにエリアによって、あるいは上段部、下段部によって2タイプの勾配がある。

また、上段部と下段部の中間に平場があり、最下段にも平場が存在する。これらを加味し水中の護岸の様子をイメージしながら攻めることが大事である。

護岸がカーブしているところ、平場の前後、階段護岸との接続点など、護岸の変化点もポイントとなる。

階段護岸について

階段状の護岸は、他の平張護岸よりもポイント然としていることは誰の目にも明らかである。その階段護岸にも種類があることをご存じだろうか。

階段護岸には、ざっとみて3種類のタイプがあり、それぞれに2種類の勾配(2割、3割)に合わせたタイプが存在する。

 

権現堂川 階段護岸1
権現堂川 階段護岸2

例えばこれら2種類の階段、よりバスが居付きそうなのはどちらだろう?

権現堂に多く生息する手長エビ。
彼らは右のような階段を好むのではないか? それらエビを狙ってバスも右の階段タイプの方に多く集まるのでは? と考えている。

まだ答は出てないドリ。でも、こんなこと考えながら釣りすると面白いドリね。

縁石のある階段護岸

とある階段護岸。縁石が設置されている。

権現堂川の階段護岸(縁石あり)

権現堂のあちこちに設置されている階段護岸でも、このように他とは違う「何か」があることがある。
このちょっとした「何か」を発見できれば、釣果に差が出るかもしれない。もちろん、増水してこれらが水没した際には、これを意識してルアーを操作するのは言うまでもないだろう。

想像力で護岸を駆逐しよう

権現堂の護岸。もしかしたら、最も多くを占め、最も魚が居付いているのはこの「護岸」かもしれない。

簡単なようで難解。単純なようで複雑。護岸を制する者は権現堂を制する者なのかもしれない。

権現堂川ポイント(護岸ブレイク)

取水口のポイント

湖内に7、8箇所ほど存するのがこの取水口である。

取水口であるがゆえに、水が動いているか否かを考慮して攻めると良い。
例えば、水田への取水口(背後にポンプ小屋がある)ならば、水田に水が張っていれば水に動きがある、など。

権現堂川のポイント(取水口)

この取水口には、階段とステンレスポール及びチェーン等によって構成されており、これらも魚が身を寄せるカバーを形成している。

チェーンは横に張った部分等、根掛り注意である。満水時等に備え、夏季水位の際にしっかり様子を覚えるなどしておくとよい。

浮遊物のポイント

権現堂川には様々な浮遊物があり、それぞれがバスが付くカバーとなっている。
以下に説明する。

  • アオコ除去装置:全域に存在し、アオコを超音波を用いて分解し放出する装置。キャスティング不可能な程遠くにある場合も多いが、夏季等最低水位になった時のみ届くものもある。

    権現堂川ポイント(アオコ除去装置)

  • オイルフェンス:湖面を横断するように設置されている、一般にオイル等の流出を食い止めるための施設。

    権現堂川ポイント(オイルフェンス)

  • 浮島:主に公園前エリアに存する、水質浄化等を図るために投入されたいかだ。固定はされていないようで、湖岸付近にある場合はキャストして狙うことができる。また、まれに湖岸に漂着している場合がある
  • ブイ:噴水エリアにあるカヌー競技用のブイ。岸から届くのはごく一部。
  • カヌー桟橋
  • 係留船:ブイ、桟橋とともに、係留しているロープ等に引っ掛けないよう細心の注意を払うこと。

その他のポイント

権現堂川ポイント 樹木

湖中に沈んだ”何か”、もしくは湖底の凸凹などを運よく発見できたなら、それは秘密のポイントになるだろう。

その他、護岸に生える草木なども増水すればポイントとなりうる。

また最上流部には夏季になると浮草が大量発生する箇所がある。これらの周りもポイントとして十分だと思う。

その他、給排水機場付近も格好のポイントとなるが、収容人数が限られる。

バス釣り釣行記

権現堂川行幸湖)を中心とした、バス釣行記。

ponko2-oyaji.hatenablog.com

 

まとめ

権現堂川行幸湖)内に存在する各種バス釣りポイントについて説明した。

あくまでも「こんなポイントがあるよ」に留めたものであり、実際にどのポイントが良いのか、またそれぞれにどんなルアーでどう釣ったら良いかは、めいめいが実践して確かめていただきたい。

 

最後までお読みくださり ありがとうございました。

当ブログに興味など湧きましたら、ぜひ読者登録していただければ嬉しくて励みになります。よろしくお願いいたします。

 

【コロナ】ワクチン2回目接種。それは安心した後にやってきた。

タイトル-ワクチン接種2回目のお話

「あぅあぅあぅ.....」

深夜の12時過ぎ。それは思いがけず襲い掛かってきた。何もなくてホッとした。そんなふうに思ってしまったことに今さらながら悔やんだ。体中が熱い。それなのにどういうわけか寒いのだ。全身に湧き起こった異変に、ただ布団の中でガクガクと歯を鳴らし身震いするばかりだった。

8月24日。コロナワクチンの2回目接種のため、会場を訪れたのは午前10時を少し回った頃だった。キャンセル待ち登録の記事を以前書いたが、その直後、首尾よく1回目の接種ができたのだ。 

あれからちょうど4週間。会場に到着すると、心臓がバクバクした。2回目は副反応が出やすいだの、高熱が出やすいだのなんだのと、要らぬ情報ばかりを吹き込まれたからだ。

問診で前回での副反応について問われたとき、

「37度の熱が出て... 1時間ほどで下がりました」

と答えると、医師はあからさまに表情を曇らせる。同時に、かすかにではあるけれど「え」とも聞こえた。いや、気のせいだったかもしれないが、「え」と言いたいのはこちらのほうだった。

副反応の説明を受け、医師の「何か不安なことは」という問いかけに、

モヤモヤするものが脳内でうごめく中、こう告げた。

「副反応が... 不安です...」

あんたのせいで余計に不安になったよ、とも言えずに。

 

それからはとてもスムーズだった。あまりの円滑さに心の準備が間に合いそうもない。看護師が「じゃ、打ちますね」と訊いてきたが、ハイと答えようとしてその声は完全に裏返ってしまった。

前回は接種後、15分間会場に待機した。しかし今回は20分経っても席は立たなかった。ワクチンのせいなのか緊張のせいなのか。頭がフワフワする。30分経ったら席を立とう。その時ふらついたらまた座ろう。そう考えながら何度もスマホをチラ見した。後から来た接種済者が、脇から後ろからどんどん席を離れていく。いいかげん大丈夫だろうか。そう思ったころにはとうに40分を経過していた。

心配をよそに体は至って正常だった。さっきまで抱いていた不安はどこかへ吹き飛んだかのように思えた。いや、だめだ。これからだ、出てくるのは。そう今一度気を引き締めると、自宅に向けて自動車のハンドルを握った。

 

帰宅すると、妻と息子が心配そうに「どうだった」と聞いてきた。できるだけ明るく「なんてことなかった」と答えた。それはさながら自分自身への不安を拭い去るかのようだった。

ワクチンを接種した日と、翌日以降2日目までに副反応が出た場合は、公休扱いになる。平日にもかかわらず、一日をのんびりと過ごせるのはそのおかげだ。前回は打ってから1時間後くらいに熱は出た。ところがこの日は2時間経っても3時間経っても発熱しなかった。たまにはのんびりと家で過ごすのも悪くはない。夕食を終えた後も、息子と動画鑑賞したりと、ゆっくりくつろいだ。もう副反応はないだろう。ああ、なにもなくて良かった。2回目が無事終わって本当に良かった。

 

「おやすみなさい」と息子が声をかけてきた。明日は仕事だ。今日は早めに寝よう。毛布をまとうように横になると、次第に眠りについていった。

しかしこれで終わるはずなどなかった。深夜の12時過ぎ。それは思いがけず襲い掛かってきた。訳も分からず体が震える。妙な寒気がして歯と歯がカタカタと鳴り出した。暑くて汗が出ているのに体は震えることをやめてくれない。これを悪寒とでもいうのだろうか。全身が熱い。なのに身体は寒い。気が付くともだえるように叫ぶように言葉を発していた。

「あぅあぅあぅ.....!」

ただならぬ様相に、眠っていたはずの家族が寝室に入ってきた。「どうしたの、どうしたの」と息子の叫び声が耳に入ってきたけれど、歯が勝手にガタガタしてまともにしゃべることができない。毛布を掛け直してみても、扇風機を止めても寒気は治まらない。なぜだ。どうして悪寒が出るのだ。扇風機に当たりすぎて体を冷やしてしまったのだろうか。それとも昼間に食べ過ぎたアイスのせいなのか。その答えは、妻が取ってきてくれた体温計で判明した。

38.5度。

のんびりと過ごした昼間とは比べられないほど、体温は上がっていた。それはまぎれもなくワクチンの副反応だったのだ。

体を毛布でくるんだ。しかし他に何もすることがない。解熱剤を口に含むことをおいて他に、何もできなかった。気持ちが悪い。つらい。発熱とはこんなにもつらいことだったのだろうか。もうろうとする意識の中であの時の事を思い出していた。それは1年半程前のこと。ちょうどコロナが流行る直前の頃のことだった。

 

今日は残業だ。いや、いつもか。今日中にここまでは終わらせねば。なにか気だるさを感じながらも仕事は順調に進んでいった。翌朝。ベッドから降りようとするとめまいがする。37.4度。昨日からの気だるさの原因が体温計を見て分かった。しかし今日は大事な講習会が午後にある。これくらいで休むわけにはいかない。内科の診察券を手に取ると、いつも通り家を出た。

風邪でしょう、と医師は言った。薬を携え車を講習会場に走らせる。診てもらったのだからと、わずかながら安心感があった。しかし会場に着く頃にはひどいありさまだった。冬なのに火照った顔に流れ落ちる汗。頭がぼーっとして、講義の内容など何一つ頭に入らなかった。

ふらふらの体でやっとの思いで帰宅したのは午後も8時を回ったころ。体温計を見て驚いた。38.6度。医者の薬を飲んでいたのになぜだ? 食欲もないのに無理にめしを口に詰め込んだ。疲れが溜まっているのかもしれない。ゆっくり休みさえすれば、きっと明日には熱は下がるだろう。そう思いながら床についた。

翌朝、体温は下がるどころか益々上がっていた。こんな高熱、今までに出た記憶はない。ただでさえクラクラするのに、余計に頭がおかしくなりそうだった。

 

あの時は本当につらかった。まったく薬が効かなかったのだから。間違ってラムネでも飲んでしまったのかと思いたくなるほどに。39度超えが何日も続いたあの日。もうこれっきり熱が下がらず死んじまうんじゃないかと思ったあの日。ようやく熱が下がり、地獄のような1週間を乗り越えたとき、もうどんな高熱だって怖くなんかないと思った。

 

夜が明けた。熱にうなされて、ろくに眠れやしなかった。もう仕事どころの話ではない。いや、熱が出れば公休だっけ。解熱剤が効いたのか夕べよりはいくらか気分はマシだ。そう思ってベッドから立ちあがったその時。今度は膝が痛むことに気が付いた。関節痛。接種会場で渡されたパンフレットに書かれていたことを今さらながら思い出した。 

結局、その日も熱は下がらないままだった。上司に予め連絡を入れることにした。明日も出社できないかもしれません、と。

 

翌朝。なぜか布団が心地よく感じる。目覚ましが鳴る前に自然と起きられたのは久しぶりだ。ぐっすり眠れたのか、とても気持ちがいい。体温を測ってみると、案の定、平熱に戻っていた。熱がないとはこれほど気持ちのいいことなのか。膝が痛くないことがこれほど快適なことだったのか。今なら町内一周でもできそうなくらいだった。あのつらかった地獄の1週間に比べたらなんと他愛のないことか。体調が良いと気分も良くなる。すたっとベッドから降りると、足取り軽く階下へと降りて行った。

そこには妻がいた。息子も今日は起きていた。思えば熱を出して家族には本当に心配を掛けてしまった。

「もうだいじょうぶなの?」と声を掛ける妻にこう答えた。

 

 

ワックチンっ! まだくしゃみが出るけど、大丈夫だよ、オカン

 

...しまった。オチにしては外し過ぎだ。そう思ったが時すでに遅かった。どうやら熱は脳ミソに後遺症を残してしまったらしい。

息子は黙ったまま、みそ汁を「ズルズル」とすするだけだった。

 

最後までお読みくださり ありがとうございました。

当ブログに興味など湧きましたら、ぜひ読者登録していただければ嬉しくて励みになります。よろしくお願いいたします。

 

「ふたつの歯科医」 -まったく真逆の2つの歯科医。あなたはどちらを選ぶだろうか-

タイトル「ふたつの歯科医」

 

「ふたつの歯科医」

建物も設備も古いが通い慣れた歯科医と、何もかも新しく最新設備の整った開業間もない歯科医、あなたならどちらに診てもらうだろうか。

連休初日。突然、右奥歯に痛みを覚える。いや正確には突然ではなく前兆はあった。食事中、詰め物が浮くような感覚があり、それ以来ずっと違和感が残っていた。ただ、特に痛みがあるわけでも、詰め物が取れたわけでもないので放置していたのだ。

さて、どうする?

明日からはどこの医者も休みになるだろう。もう少し様子を見るか?それとも診てもらうべきか? よく行く歯科医は、昔から通っていたM歯科と、ここ最近から診てもらうようになったS歯科だ。

 

M歯科。

地元に根差してかれこれ何十年と経つ。おそらくこの辺りの住人のほとんどが、この歯科医にお世話になったことがあるのではなかろうか。規模は小さく、スタッフは一人だけ。いつ通院しても待合室に患者を見ることは稀である。おまけに、ここの先生は口数少なくぶっきらぼう。しかし長年の経験からくると思われる腕だけは確かだ。

 

S歯科。

市街地に立地し、多少車を走らせる必要はあるが、それほど遠いわけでもない。開業してまだ数年であり、建物・設備ともに新しく、スタッフを何人も抱え、通院する患者も多いようだ。広い駐車場にゆったりとした待合室。先生はいつもにこやかで、小さな子供連れの親子もよく見かける。今どきの医者らしく、治療前後の細やかな説明もありがたい。

 

痛み出した右奥歯。

それは以前S歯科で治療を受けた歯だった。当たり前のようにS歯科へと連絡を入れてみるが、取れた予約は6日後だった。大丈夫だ、なんとか我慢できる...。右頬を押さえながらそう思った。

しかしその決断は、ものの30分も経たないうちに、あっけなくも崩れ去った。

「ぐぅ...!!!」

我慢できるかと思われたその右奥歯は、想像できないほどに痛みを増したのである。執筆途中のブログどころの話ではない。なにも集中できない。名ばかりの鎮痛剤も用をなさない。気が付けば、もがき苦しむように床下に崩れ去っていた。心配した家族に声を掛けられたような気もするのだが、それさえも耳に入らなかった。

S歯科に診てもらうのは6日後。とても我慢できるはずもない。たかが数分でさえもだえ苦しんでいるのに。悲痛な面持ちでM歯科へと震える手で電話を掛けるのがやっとだった。そう、ワラをも掴む思いで。

「すぐに来てください」

そんな言葉が電話口から聞こえたその時、すぅ~と痛みがひいたような気がした。

 

その時、思い出した。

過去にも聞いたことのある言葉であったことを。

あれは、そうだ。まだ息子が小さかった頃。年端もいかない我が子が誤って座敷から転落してしまったことがあった。それもコンクリートに。血をだらだら流しながら息子は泣くばかりだった。息子は永久歯に生え替わるのが早く、あろうことか、血はその生え替わったばかりの前歯から滴り落ちていたのである。

すぐさま掛かりつけのX歯科へ連絡をするも、非情にも今はできないとの返事をされてしまった。そんな中すがる思いで電話したM歯科。

「すぐに来てください!」

そこでの言葉がまさにそれであったのだ。

心配した妻の運転でM歯科に到着したのはそれから30分程後のことだった。M先生は、今は虫歯となったその奥歯を適切に、かつ、じっくりと処置してくれた。いまだかつて、これ程までに時間を掛けて処置をしてくれた歯医者があっただろうかと思うくらいに。

歯が痛くないということが、どれほど幸せなことか。痛いほど、いや、もう痛くはないけれど、実感できた1日であった。あんな地獄のような思いはもう二度と御免である。

そうだ。あの時もそうだった。応急処置をしてもらった息子を、後日、知人の勧めで口腔外科医のいる歯科に診てもらった時、そこの先生はこう言ったのだ。「歯は何の問題もありません。適切に処置がされていますよ」と。 

幼かった息子。生え替わったばかりの歯から血を流し泣いていた息子。そんな息子と一生を共にする大切な永久歯を救ってくれたM歯科。 

なのに自分はそんなこともいつしか忘れ、見てくれの新しいS歯科へ通院するようになっていたのだ。M歯科は、自分だけじゃなく、息子の窮地をも救ってくれた歯科医だったというのに。

まだ右奥歯の治療は続いている。

M先生によれば、他にも要治療の歯があるそうだ。その治療はどこにお願いするのかって?なんて聞かないでいただきたい。言うまでもなくM歯科をおいて他にないのだから。

今日の診療時、この奥歯はあとどれくらい通院すればよいか聞いてみた。あと3回との返答に、なるほどじっくりと治療してくれるんだな、と思った。先日のあの日だって、念入りに処置してくれたものなあ。そう、キュルキュルなんて音を立てて...。

 

 

 

 

...ん? 

キュルキュル??

 

もしかして、あれは神経を抜いていた音だったんじゃないか???

目をつぶっていたから気付かなかったけれど、確か以前S歯科で神経抜いた時もそんな音がしていたことを思い出した。

 

...

 

で、できれば事前に言って欲しかったかな~神経抜くって。一言でいいから。 

抜くしかない状態だったのだろうが、要はまあ、そんな医者なのであった。

 

どうやら、歯科医もまた、その状況状況に応じて選んだ方がやっぱり良さそうである、というお話でした。

 

最後までお読みくださり ありがとうございました。

当ブログに興味など湧きましたら、ぜひ読者登録していただければ嬉しくて励みになります。よろしくお願いいたします。

 

【乙4】アラフィフおやじが危険物取扱者乙4を取得する為に何をしたのか?【資格取得】

タイトル危険物乙4

資格を取ろうと思う時、人それぞれ何らかの理由があることだろう。

しかしどんな理由も試験そのものには何の意味も成し得ない。ただ幾つもの問題に回答し、規定点以上をマークするだけである。そう、如何なバックグラウンドがあろうとも...

 

爆薬の実験失敗(いらすとや)

さて「危険物」というと何を連想するだろうか?

火薬とか爆弾とか、もしかしたらナイフとか、そんな物を連想するんじゃなかろうか。筆者もそんなモノを「危険物」にイメージしていた。

※消防法に定める「危険物」に火薬やナイフは含まれません。

この記事は、たかがこの程度でしかない筆者が、危険物取扱者乙種4類の資格取得を成し遂げるために何をしたのか。その軌跡を今一度振り返りしたためたものである。

 

 

危険物取扱者とは?

危険物取扱者免状(いらすとや)

危険物取扱者とは、消防法に規定される危険物の取扱いに必要な国家資格、およびその資格を有する者をいう。業務独占資格であるために求める企業も多い。

危険物取扱者は甲、乙、丙に区分され、乙種には扱える危険物の種別に応じて1類から6類までに分類されている。とりわけ「乙種第4類」の需要が多く人気も高い。また、乙種および丙種は受験資格が不要なため、誰でも受けることができる。

乙4の出題内容と試験時間は

危険物に関する法令 :15問

物理および化学   :10問

性質と火災予防・消火:10問

 の計35問。試験時間は120分。

難易度や合格率は?

3科目ごとに60%以上を満たすと合格となる。つまりは法令と物理化学をそれぞれ100%の正答率であったとしても、性質消火が5問不正解だったとすると(すなわち総合正答率86%)不合格となってしまう。

これは中々に厳しい。万遍なく知識を習得する必要があるというわけだ。

令和元年度における乙4の受験者数は221,867に対して合格者数85,669、合格率38.6%と公表されている。物理・化学の基礎を学んでいれば簡単な向きもあるかもしれないが... どうだろうか。

資格取得に向けてどんなことをしたのか?

まずは筆者の学歴について述べておく。

最終学歴は高専で、一応理系ではある。しかし専攻は土木系であったため、化学の知識は中学レベル、物理も苦手で頭の中身はスカスカ。就職後に危険物に関わるようなものも一切なしときた。

つまり、試験内容について分かっていないのと等しいレベル。こんなんで大丈夫なの?

参考書選び

まずは参考書選びから始めた。

単純に「危険物取扱者 乙4 おすすめ参考書」で検索し、その中でパッと見、良さげと思ったのがこれ。

 

図解入りで分かり易い。「出る所だけを押さえれば合格ラインは突破できる」みたいな売り文句に惹かれるし、何より「ベストセラー1位」の表記に心が揺れる。

結局、脇目もくれずに、これに決定。

この「図解入り」と「分かりやすい」というキーワードが、ほぼ無知状態の自分に向いていると感じたのが選択した最大の理由。

なんせ独学だからね。ビッシリ詳細に説明書かれても、頭に入らなきゃ意味ないぞ、と。

試験に向けた基本計画

まずはネットで標準的な勉強時間を調べてみた。

1時間/日で2か月程度、50~60時間程の勉強時間が必要だそう。

ナルホド。しかし若い頃ならいざ知らず、脳ミソカチコチのアラフィフおやじがこれを真に受けていいものなのか。それに他にも取りたい資格があるし自分には後がない。後ずさりなどしていられないのである。一発で合格を勝ち取るためには、しっかり時間を確保して勉強に取り組むべきと考えた。

まずは試験日。公式サイトから以下の日を選択。

試験日 令和3年2月13日(土)

逆算して参考書を注文、令和2年10月下旬に上記図書が届いた。すぐにでも開始すれば3か月以上確保できるなと考えながら。

 

試験に向けて実際にしたこと(勉強方法)

参考書が手元に届いて安心してしまった...。2週間も空けてしまったが、それでも試験3か月前までにはなんとか開始。

お勉強(いらすとや)

令和2年11月10日 参考書を読み始める(3か月前)

まずは参考書を読み進める。章末ごとに演習問題が掲載されていたので、これを解きながら。問題を解いてみることで、どれだけ頭に入ったのかある程度把握できた。

その際、自信がないところは、答えだけの確認のみに留めた。その都度復習すると時間が掛かると思ったからだ。

令和2年12月19日 参考書を読み終える(2か月前)

思ったより時間が掛かってしまった。じっくりイメージしながら読んだためだ。まぁ、読みながら時々眠ってしまったこともあっただけれど。

令和2年12月20日 各章末にある演習問題を書写開始

5肢択一問題のため、正解以外の他4肢も正しく書き換えながらノートに延々と書写した。また、この段階から、自信がなかった部分は本編に戻り復習することにした。全65問。

※当初は参考書の全編に渡って書写しようと考えていた。

参考書の付録「丸暗記ノート」のチェックを始める(スキマ時間を利用)

実際には紙媒体の丸暗記ノートは使わず、スマホアプリ版を用いた。内容は本編を再確認できるような虫食い演習問題みたいなアレ。

 スマホアプリ 
乙種4類 丸暗記ノート
乙種4類 丸暗記ノート
開発元:TOOLBOX
無料
posted withアプリーチ

 

一覧表が必要と考え作成

暗記項目が多く、一覧表があった方が覚えやすいと思い以下3つの表を作成した。

  1. 危険物の種別(各種油類等)ごとの性質や指定数量の一覧表
  2. 危険物の品名ごとの性状をまとめた一覧表
  3. 製造所等の種類ごとの設置基準、設置する監督者等、保安距離など諸基準をまとめた一覧表

結果、作成そのものが暗記にもつながった

令和3年1月2日 各演習問題の書写が終了(1か月半前)
令和3年1月3日 参考書巻末の問題集「必須問題」を解く

1週間かけ、巻末の問題(全130問)を一通り解いてみた。自信がなかった問題は控えておき、更に1週間かけて復習する。

その上で、問題解く→復習→また解く、てな具合に100%できるまで繰り返した。

令和3年1月30日 参考書巻末の模擬テストを時間計測して解く(2週間前)

模擬テスト(35問×2種類)を時間を計りながら解き、科目ごとの正答率と、時間をどれくらい要すのかを確認。

結果、法令90%、物理化学80%、性質消火95%となった。また35問当り60分掛かった。

この後、間違ったところを復習して100%になるまで解いていった。

令和3年2月6日 参考書はほぼOK。後は軽く復習しようと考えたが...(1週間前)

ここまでで、参考書の内容をほぼ理解したと判断。あとはのんびりと緩~く復習しながら当日を迎えようとしていた... のだが、思うところがあり、ネット上の乙4問題集を解いてみることにした。すると。

「あれ?なにこれ。解らないぞ!?」

どうやら参考書の内容が「出るところだけ」のため全てを網羅しておらず、「出るところ」以外の問題が出てしまうと「!?」となるみたい。1週間前でこれには頭を抱えてしまった。

60%以上取ればいい、何とかなるさ。それに頻出問題は押さえてある。変わった問題さえ出なければ大丈夫...。

とはいうものの、出題傾向によってはヤバイかも。不安は募るばかり。念の為、参考書で押さえられていない、もしくは簡単な説明だけだったりした部分などを洗い出してみることにした。

 

  1. モル計算や原子量関係、元素のイオン化傾向など
  2. 水に溶ける4類危険物の種類が少なかった
  3. 水に「わずかに」溶ける4類危険物をあまり押さえていない
  4. 水に沈む4類危険物の種類が少なかった
  5. 法令で、製造所等に必要な諸基準の認識が浅い(絶対条件は覚えたが、限定条件は覚えていなかった等)

結構あったので、これらの内容をネット上のサイトや問題集で、慌てふためいて勉強したのであった...。

 

その時、駆け込みで参考にしたのが↓↓こちらのサイト。ありがたや。

暗記部分の語呂なんかも紹介されているので、1週間で頭に詰め込んどいた。

試験当日

試験開始。思った以上に迷う問題が続出。消去法でなんとか正解を導くも自信がないものもチラホラ。1時間も経ってないのに退出者が出始めて余計に焦る。それでも時間一杯まで使って答案の再チェックまで行った。悔いだけは残さないようにと。

こうして3ヶ月に及んだ受験生活は終わりを迎えたのだった。

直後の感想だが、標準時間以上に勉強したにもかかわらず「自信がない」と感じたことだ。不合格になるかもしれないと思ったほどだった。

試験中に気を付けたこと

ささやかながら気を付けた事が2点ほどあるので、以下に紹介する。

1点目。自信のない問題文には△マークを付け、後から再検討しやすくした。

2点目。問題文の注意すべき部分にアンダーラインを引いた。例えば、次のような問題の場合。

法令上、製造所等の所有者等に対し市町村長等から許可の取り消しを命ぜられる事由について、次のA~Eのうち正しいものの組み合わせはどれか

過去問に慣れてしまうと、これに限らず見覚えのある問題にかなり遭遇する。すると、見た瞬間に「あ、コレ、アレだ」と勝手に脳内に答えが湧いてきたりするのだが、問題文が「正しいもの」なのか「誤っているもの」なのかどっちを聞いているのかを考えずに回答してしまう。

ここはまず、次のようにアンダーラインを引いてから冷静になるべきだ。

法令上、製造所等の所有者等に対し市町村長等から許可の取り消しを命ぜられる事由について、次のA~Eのうち正しいものの組み合わせはどれか

このようにすることで、イージーミスを防ぐことができるのである。(こんなの誰でもやってるとは思うが)

結果発表

ドキドキしながら合格発表日を迎えたが、結論から言うと合格していた。

内訳は、法令86%(13/15)、物理化学90%(9/10)、性質消火90%(9/10)であった。

全ての科目で80%以上取れていたので、今回の参考書だけでも合格できたかもしれない。最後の1週間で覚えたことは少ししか出なかったからだ。

総合で88%の正答率を得られたものの、合格できるのか最後まで不安だった、というのが本音だ。

合格発表(いらすとや)

受験を終えて思ったこと

  • 過去問をひたすら解くべき、と感じた。いわゆる引っ掛け問題と言われるものも出題される。何の意味があってこんな出題をするのか理解に苦しむが、これに限らず合格の為には似た問題を何度も解いて慣れたほうが良い
  • 何が分かってないのかを把握しながら苦手部分を潰すようにしていくこと
  • 問題を冷静によく読むこと
  • 最後まで合格できるか不安だった。決して舐めてかからないほうが良い

今後の予定 

他の資格にもチャレンジしようと思っていたのだが、危険物取扱者の乙種の免状を取得すると、他類の受験時に「物理化学」と「法令」が免除されることが判明。せっかくなので1~3,5,6類も取得することを考えている。

 

【その後...】
令和3年9月。乙種4類のあとは... 今度は乙5と乙6、いきます。

 

そして令和3年11月7日試験日。乙5、乙6を複数受験。

まとめ

やるからには何事も確実にモノにしたいものである。ほとんどが暗記事項なので、とにかく繰り返して何でもいいから語呂にして頭に刻むこと。過去問をひたすら解くこと。試験が終わるまでは頭が重いだろうけれど、良い結果が得られれば報われるのだから。それまで、がんばりましょう。

 

最後までお読みくださり ありがとうございました。

当ブログに興味など湧きましたら、ぜひ読者登録していただければ嬉しくて励みになります。よろしくお願いいたします。