いよいよ減水が始まった権現堂川。
キモは「中段平場」
春バスを求めて権現堂釣行、その結果は?
【事前に狙い目と釣り方、予測を立てたのだ】
令和4年4月23日(土)権現堂川(行幸湖)
午前5時、現着。
夜明け直後の権現堂、果たしてバスは応えてくれるだろうか。
公園前エリア、それも東岸にポイントを絞る。日照を考えるとこうなった。
減水して間もないからだろう。湖岸が白かった。
午前5時での水位は AP 9.62m。(この後、6時すぎに9.60mになった)
予想通りの水位である。
バスも思惑通りに飛びついてくれると良いのだが。
計画通りの状況に、迷わず取り出したルアーは。
「シングルコロラドのスピナーベイト」である。
...本来ならば名称があるのだろうが、忘れてしまった。
これまで、スピナーベイトはウィローリーフを使うことが多く、コロラドタイプは滅多に出番がなかった。
しかし今日この日は違う。コロラドの強いバイブレーションがこの釣りには必要なのである。
水位や水深は、県の水位情報でも分かるけれども、現地でも確認できる方法がある。
矢印の部分に帯コンクリートと呼ばれる、平坦なコンクリート部分があるのが分かるだろうか? (写真だと見づらいですね)
権現堂の上段護岸(中段平場より上部の護岸)は、帯コンクリートの下部に平張ブロック(板チョコ状のやつ)が9枚張られている。
このブロックの枚数と高さの関係は一定なので、これで深さを把握することが可能。
ちなみに、この状況では中段平場の深さは約1.7mとなっていた。
詳しくはまたの機会に記事にしようかと思うけれど、水位サイトよりも実態に合った水深が確認できる方法でもある。
中段平場の肩(水際から6.9m)の把握のために、ルアーをカウントダウンさせるつもりだったけれど、他にも方法があることを思いついた。
それは「三角比」を使う、というものである。中学校の数学で習った、sinとかcosとかのアレだ。
例えば、直角三角形で夾角が30°のとき、sin30=高さ/斜辺=1/2=0.5 となる。
それを図に書くとこうだ。
※底辺を隣辺、高さを対辺とも呼んでるみたい
つまり夾角30°の直角三角形の高さは、斜辺の半分になる。
すなわち、30°の角度で25mキャストしたとすると、その半分となる12.5m沖合に着水する、ということ。
え? 30°なんて角度、現地じゃ分からないって?
確かにピンと来ないかもしれない。
でも90°(直角)なら分かると思う。
だからまず90°の方角を指してみて、それを3等分した角度が30°とすれば分かるんじゃないかな。
ちなみに、20mキャストした場合でも水際から10m地点に着水するので、十分中段平場の肩を狙えることになる。
なお、キャストした距離は、リールのハンドル1回転で何m巻けるかを知っておけば簡易的に測定可能。
ポンコツの愛機TD-X105PVだと、ハンドル1回転で約51cm巻くことができる。
数投、力まず普通にキャストして、ルアーが手元に来るまでに何回巻けるかカウントしてみると、ハンドル40~50回転だった。
40回転×51cm=2040cm=20.4m
50回転×51cm=2550cm=25.5m
普通にキャストすると、20~25m程度は飛ばしていたというわけだ。
ちなみに、上の図でも書いているけれど、仮に25mキャストしたとして、11.2mルアーを引いてくるとちょうど中段平場の肩の部分にルアーが来ることになる。
ポンコツのリールだと 11.2÷0.51=21.96≒22 なので、リールのハンドルを22回転させたときに、狙うポイントをルアーが通過すると考えることができる。
このように、計算して水中をイメージし、ルアーを操作すれば自ずとヒット率も上がるのではないだろうか。
なお、実釣ではさらにルアーをカウントダウンさせて狙ってみた。
着水点でのカウントは「5」であった。
権現堂の水底にはかなりの雑草が水没していたため、カウントを「4」として草の上づらを引くイメージで釣りをした。
さて、こんな調子で釣り進めていく。
こんな所もあった。
やや沖合に、草の先端が水面からのぞかせていた。
おそらく、中段平場の肩付近から生えていた草だろう。
実は夏季の減水中に、同じ所の写真を撮っていた。
それがこれ。
こうして減水時の写真があると、よりイメージがしやすいと思う。
水かさの多い時期の権現堂では、こんなポイントもある。
樹木が水没して格好のストラクチャーを形成している... のだけれど、先行アングラーが。
今回、スピナーベイトを使ったけれど、水没している草が非常に多く、ブレード周りに枯れ草がまとわりつくことが多かった。
こうなると、ブレードが回転しなくなることもしばしば。
草に掛かったルアーを外した直後に、バスが喰うケースも多いため、これは致命傷ともなりうる。
そこで、簡単チューンを施した。
ボールベアリングスイベルを、ノーマルのただのスイベルに交換するだけ。
今やスイベルはボールベアリングが標準ともなっているけれど、藻や草が絡む場所では不向き。
その点、ノーマルスイベルだと回転部が2点あるため、草が絡んでも回転してくれるのである。
ノーマルじゃ、回転が悪くね? と思われるかもしれないが、意外と差は感じない。よほどゆっくり引く時とかでない限り問題ないと思う。
それよりも、回り続けてくれることの方が大事なのである。
午前5時過ぎから9時過ぎまでスピナベを引き倒してみたけれど、結論からいうと釣れませんでした。残念。
しかし、階段護岸でたった一度だけ、アタリはあった。
キャストしてカウント4、ハンドルを5回転ほど巻いた時に「コツン」ときた。
しかし乗らなかった。ブレードバイトかな...。
というわけで、これで釣れればカッコ良かったけれど、結果はノーフィッシュ。
あれこれサインコサインしたけれど、絵空事に終わってしまった。
やっぱり事前予測記事、もうやめようっと。
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