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【釣行記】21.09.26渡良瀬遊水地~渡良瀬川 何をやっても釣れない日、最後の最後に飛びついてきたあの魚とは?【バス釣り奇行(10) 】

タイトルバス釣り奇行 渡良瀬遊水地

「過去の実績にすがり、かつての実績を追うのか? それとも新たに積み上げていくべきなのか?」

 

こんにちは。ポンコツOJです。

 

9月といえば、バス釣りではよく釣れるシーズンのはず。しかし8月最終日から釣れていない。このまま9月を終えていいものだろうか。

そこで、かつてよく通ったフィールド、渡良瀬遊水地へ久々に行ってみようと思い立った。

 

渡良瀬遊水地

人工の貯水池である谷中湖を中心に、周辺の地内水路や野池群、そして地内を流れる河川、湿地帯からなる広大な土地である。その広さはなんと33km2 !

と言ってもピンとこないかもしれないが、北浦が約35km2なので、それと同等、よく言われる東京ドームだと約700個分である。とにかく広いので、前人未到のパラダイスを求めてよく通ったものだ。

今回、過去に実績のあったポイントを巡り歩き、9月の活きのいいバスをバシバシ釣ってしまおうという素晴らしい考えなのである

あちこち巡るとなると午後からでは遅い。よって、朝から釣行することにした。しかし先週の事もあり、早朝ではなく普段どおりに起き、まるで仕事にでも行くかのように出発、1日を謳歌するという作戦を立てた。

 

 

令和3年9月26日(日)

出発はAM7:30。釣り場へと向かう車中、渡良瀬遊水地での輝かしい釣果を思い出しては胸を躍らせる。きっといい釣りができるに違いない。ワクワクがおさまらない。ついアクセルを踏む右足に力が入ってしまう。

 

渡良瀬遊水地 地内水路1

最初のポイントに着いたのはAM8:00前。まずは橋脚周りを手早くスピナーベイトで探ろう。すると、対岸付近でボイル!?

はやる気持ちを押さえ準備を急ぐと...

...人だ。

なんと、ボイルだと思ったのは、対岸のアングラーがルアーを回収しているだけだった。なんだあ。

 

渡良瀬遊水地 地内水路2

同じく地内水路の少し上流に移動。

ここは河岸付近によどみがあり、バスが潜んでいることが多い。過去によどみにルアーを通すとよく釣れた実績がある。

しかし経年により、よどみ部分は土砂が堆積しており、底が見えるほどだった。半ば諦めながらルアーを投げてみるも、何の反応もない。

 

渡良瀬遊水地 地内水路3

さらに上流に移動。

ここは橋脚のよどみで、過去幾度となく良いバスを釣ったポイント。河岸付近にもよどみがあり、そこも良いポイントを形成している。

しかし、ここでも魚からの返事はなかった。

 

渡良瀬遊水地内道路

地内道路。

先が見えないほど長いこの道は、ただただ真っ直ぐだ。曲がる必要なんてない。ただ目の前の道をどこまでも真っ直ぐに進むだけでいい。そう、しっかりとハンドルに両手を添えて...。

 

 

渡良瀬遊水地 地内水路4

別の遊水地内水路に移動してきた。

この辺りは、とりわけ過去よく通い、毎度バスをキャッチできるほどのポイントだ。

しかし昔とは状況が異なっていた。水面に沢山の浮草が繁茂していたからだ。いや、夏が終わり浮草にも勢いはないのだけれど、それでも以前には見られなかった光景だった。

おまけにいつもなら水があった流れ込みも、この日は枯れていた。

 

渡良瀬遊水地 岩場

徒歩で渡良瀬遊水地本湖(谷中湖)へ移動した。

ここは岩場になっていて、見るからに釣れそうなロケーション。実際、過去に何尾も40UPのバスを釣り上げている実績のあるポイントでもある。

しかし、ここでもバスの姿を見ることはなかった。

 

 

 

渡良瀬遊水地 本湖手摺

本湖内の別ポイントに移動。

以前は折り畳み自転車を駆って、地内をあっちこっちへと魚を求めて走り回っていた。

ここは手摺状のフェンスが水中まで伸びていて、そこにバスが付いている。トップに一発でヒットしたことも少なくない

しかし、この日はトップはおろか得意のスピナベにも反応なし。そればかりか、危うくルアーをロストしかける始末だった。

 

一体どうしたというのだ? ここまで魚のアタリどころか姿さえも見ていない。出発前に描いた爆釣の夢は、ただの妄想で終わってしまうのか?

いや、そんなはずはない。まだだ。まだまだある。実績のあるポイントはまだあるのだ。

 

渡良瀬遊水地 地内水路5

遊水地内水路へ戻ってきた。

いったい何年、何度通ったと思っている? 今まで積み上げてきた実績は全てここにある。毎回夜明け前から釣りをしたし、何度キャストを繰り返したかも分からない。

しかし、過去の実績などお構いなしと言わんばかりに、浮島の陰から魚が飛びついてくることはついになかった。

 

渡良瀬遊水地 地内水路6

さらに下流に移動する。

水位観測用鉄柱のポイント。直近には流れ込みもあるこのポイントに期待を持って入ったのだが。

その後も最下流のラバー堰のポイントに移るが、成果を得ることはとうとう叶わなかった。

実績のあるポイントは他にもまだある。しかし、もうそんな気力はない。このまま、9月最後の釣行はボウズで終わってしまうのだろうか。

 

 

渡良瀬川 水辺の楽校

帰路、渡良瀬川の入江状になったポイントにダメ元で寄ってみる。幸い誰もいなかった。

 

 

渡良瀬川 ガウディ

よし、こいつを使ってみよう。

 

ガウディ」である。

 

森田明雄氏のハンドメイド・トップウォータープラグ。そのドリルのようなボディに水を受けると本体が回転し、引き波と相まってバスを誘う、他に類を見ない奇想天外なルアーである。

引いてみるとクルクル回る。それはもうクルクルニョロニョロ回る。見ているだけで楽しい気持ちになった。

 

しかし、それを見ているのは自分だけだった。バスは楽しくルアーを見てなどいなかった。

 

渡良瀬川 自作スピナーベイト

しかたない。最後にコレでいく。

 

自作スピナーベイト」である。名前はまだ無い。

 

スピナーベイトの魅力に取り付かれ、一日中引き倒していたあの頃。市販のスピナベに不満を感じ、ならばと自分の考えを盛り込んで作ったスピナーベイト。こいつは表層引きのバジングと言われるテクニックがやりやすい。

細めのワイヤーも、エバグリのウィローリーフも全てそのため。赤いパイプも点滅効果を狙った。実際、こいつでよくバスを釣ってきたものだ。他にも自称「もこもこ」と呼ぶテクニック専用のスピナベも作っていたが、それはまたの機会に。

 

さて、うんちくはもうイイ。

とにかくこいつを引き倒す。魚が潜んでいそうな所に投げて巻くを繰り返し、移動を繰り返した。

 

...

 

何投キャストしただろうか?

やっとと言うべきか、ついに魚がアタックしてきたのである。

ところが掛かった瞬間、思いもよらぬ勢いでそいつは竿を絞り込んできた!

 

「で、でかい...!?」

 

遂にキタと思った。最後にこんなのがくるのなら結果オーライである。とにかく凄い引き。これは50は超えているだろうと思った。

慎重に魚をいなす。魚の動きを見ながらロッドワークを駆使しランディングしやすい場所まで誘導させる。その瞬間。

 

「!?」

 

 

そいつはバスではなかった。

 

 

渡良瀬川 ライギョ

そいつは、なんとライギョだった。確かに50UPには違いない。ゆうに60cm は超すほどのライギョだったからだ。

しかし過去に実績のあった自作スピナーベイトは、たった1匹のライギョによって元の形が分からなくなるほどグニャリと変形してしまった。

 

渡良瀬川ライギョ

過去、沼や池でバス狙いにライギョが釣れたことは何度かあった。しかし渡良瀬川では初だ。そう、川でライギョを釣った実績など皆無なのである。

 

過去の実績など何の役にも立たなかった。

 

実績のあったルアーも、いとも簡単に曲げられてしまった。

 

 

 

帰宅途中... 思った。

「やっぱり20年以上も前の実績じゃあ、役に立つわけないわな...」

 

最後までお読みくださり ありがとうございました。

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